感染者数公表数死者数PCR数の集合関係

 

 

直近までのデータでは、連休明けに収束が見え始め、2万人程度となる。増加数(=1日の感染者 下図で赤色)は、当初は傾きが低かったが、3月末から41週で傾きが大きくなり、最近は右肩下がりとなり、ロジスティク曲線は変曲点を超えたことになる。

 

 

 しかし、公表される(WHOや厚労省、ジョンズホプキンス大)コロナウイルス感染者データに関して、その蓋然性が疑われている。既に、ここでも、医療制度が進んでいる割に、死亡率(死者数/感染者数)の高さから、実態は、数倍と指摘し、マスコミに登場する医療関係者からも、「実際は10倍いるのではないか」などの指摘もある。https://s.japanese.joins.com/JArticle/263400?sectcode=A00&servcode=A00

 

米では、カルフォルニア週の抗体検査によるサンプリング推計では5085倍で、人口対比2.54.2%の指摘もある。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58251390Q0A420C2EAF000/

 

日本でも、慶応病院では、PCR検査でコロナ感染以外と考えられていた患者の6%が陽性だったという。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200423/k10012401391000.html 地域的な問題との指摘もあるが、現在の日本の感染者1万人は、人口比率0.01%故に少なすぎることになる。数%の下の方でも、数百万人、死亡率が1%としても、死者数は数十万人となる。ロジスティク曲線推計は、もちろん、公表されている感染者数が正しいとして、いつ、どの位で、収束するかを見るものであり、公表感染者数がN倍なら、タイミングは同じだが、将来の推計はN倍となる(出し方が意図的にコントロールされているともう意味はないが)

 

 そこで、真の感染者数と、公表感染者数、PCR(あるいは抗体)検査陽性数、発病数、さらには死亡数の集合関係を吟味して、統計処理をする必要があろう。

 

 すなわち、当初は、真の感染者≒政府公表感染者=発病者+PCR検査陽性者で軽症という前提であったろうが、実態は、右のように、これらの集合関係ベン図が、混み合っている。政府のクラスター分析班は、こうした集合関係の前提をどう考えていたのだろうか。