東芝Web説明会参加~新セグメント

 

6513時半~16時に、マスコミと投資家アナリスト合同の決算と中計説明会があり、参加、質問もした。最初1時間が、車谷CEOによる中計NEXTプラン説明、その後、平田CFOでなく、IR担当の加茂上席常務による決算詳細。TSC架空循環取引とコンプライアンスも説明。引き続き、BS予想もあるなど、開示はいいが、新セグメントでも、過去の継続性は担保して欲しい。顔姿はなく、資料と音声のみ。質問時間は十分あったが、最初、音声が混じり聞こえにくかった。質問は、マスコミは、コロナ関連、ACでの人事制度、一部復帰等が多く、アナリストは、新事業切り口が多い。

 

決算は堅調

 

 2019年度決算は、売上3.43.4兆円、OP14001305億円、EBITDA22002101億円、NP赤字1146億円、OP外では、キオクシア持分法損益が赤字667億円、LNG事業(フリーポート)譲渡損892億円、税負担もあった。なお、コロナ影響は、OP203億円分、デバイスが過半、サプライチェーン側中心。セグメント別OP下振れは、殆どデバイス系で、コロナ影響、エネルギーやインフラで上振れは健闘だろう。

 

FCFは、赤字2647億円だが、これは、LNG事業譲渡損失や下請取引条件等が一過性2019億円ある。

 

 

キオクシア

 

 キオクシアは、4Q持分法損益42億円、ビット成長一桁前半増、価格一桁半ばの上昇。2019年度は、売上9872億円、OP赤字1731億円、NP赤字1667億円、Dep4117億円、PPA影響赤字1128億円、停電334億円。今期見通しはないhttps://www.kioxia-holdings.com/ja-jp/about/company.html

 

需要は、スマホは厳しいが、データセンタ向けに堅調のようだ。

 

2020年度は実質増益

 

2020年度は、売上3.18億円、OP1100億円、EBITDA1950億円、NP500億円、FCF赤字900億円、BS開示もあり、株主資本9700億円、NetDebt1600億円。リストラ費用200億円。全体的には、限界利益率28%程度。

 

コロナ影響は、売上2800億円、OP900億円。1Q460億円、2Q220億円、下期220億円、セグメント別では、デバイス系が半導体に加え、HDDなど350億円、テック210億円、ビル180億円など。サプライチェーンは、3月末ではフル稼働は77%から4月末は30%5月末は92%6月は平常へ、中国は4月回復、欧米アジア6-7月。リーマンショック時と比べ、限定的との見方。

 

 

新セグメント

 今回の目玉でもあるが、全社をインフラサービスカンパニーと位置づけ方向づけする中で、新セグメントを提示した。すなわち、産業分野別、あるいは、製品別でなく、レイヤーの機能別に、データサービス、インフラサービス、インフラシステム、デバイス・プロダクト、となった。