TELが18日に先日4月30日の本決算で開示されなかった2020年度の業績予想が発表された。本決算でも、好調は示唆されていたので、サプライズはないが、改めてコロナショック下でも半導体が堅調であることが再確認された。
コロナ禍で増収増益
2020年度は、売上1.28兆円、OP2750億円、NP2050億円と増収増益、上期も売上6200億円、OP1270億円と堅調。R&D1350億円、CAPEX560億円、Dep380億円。韮崎、奥州に、新棟。
半導体製造装置は、WFE市場の前年比想定は、CY20は+10%で、アプリ別ではロジック/ファウンドリで高水準の横ばい圏であり先端も成熟世代も強い、メモリは、DRAMが+15~20%で8割が1ynm、NANDで+50%は8割が9X/12X層。上期は4300億円、下期4500億円だが、ロジック/ファウンドリが5割、メモリはDRAMとNANDが半々。
FPD装置も、TV向けパネル投資は継続、モバイルOLED回復で、15%成長。
ファーウェイ在庫と米中摩擦
テレワーク等AC時代はデータの時代、半導体の需要は強いが、懸念は、米中摩擦、ファーウェイ調達による仮需である。足元、メモリ市況は、ボラが高くなり、需給が読みにくい。10月には、キオクシアの上場もあり。思惑的な動きもあるだろう。CY2020はメモリ価格次第でプラス成長もあるかもしれない。