GSユアサ1Q決算WEB説明会(8月7日)

8714時より、1QWEB説明会に参加した。5月の本決算WEBでは、今期計画は、非開示、10%減収、OP33%減益の可能性としていたが、今回、正式に開示、また、サンケン電気からの社会システム事業譲渡の件が説明された。

業績は慎重だろう

 2020年度1Qは、売上764億円、OP10億円、NPほぼゼロ、減収減益ながら、クルマ向けは補修用が下支え、鉛価格動向もプラス。出張費も減った。

 2020年度業績計画は、売上3700億円、OP140億円、NP60億円は、5月ガイダンス「売上1割程度の減収、営業利益は約1/3程度の減益幅となる可能性」に近い。ただ、コロナは上期収束前提から下期収束に変更され、実態は、プラス、当初はより不確実性が高かったようだ。

トピックスとして、トヨタのハイブリッド車に、HEV-LiBが初採用、2020年度2000万セル、2023年度5000万セル、ホンダ向け実績が認められた。今後、BE期待大。また、国内データセンタが地方に分散され投資され、IDCによれば、市場は20201830億円から2022年に2000億円となるが、バックアップ電源が恩恵。

ガバナンス強化では、指名報酬委員会を4名から5名へ増強、社外が3名、女性も起用、元ソニーの海外経験豊富な人材。

サンケンより社会システム事業を買収

今回、サンケンの社会システム事業125億円を48億円で買収。2021年度から寄与。産業用電源事業強化で、IoT普及によるデータセンタ新設増設、国土強靭化計画による非常用電源などに対応。シナジー効果を期待。この社会システム事業は、電源装置、UPS等であり、鉛電池等を使うが、これまではGSユアサの電池は多くなく、GSユアサにとっては内部取引消去なし。