発信力と受信力、汎用化とカスタマイズ

大学院までホログラフィの研究をしたあとは、アナリスト(コンサル、リサーチ)、ヘッジファンド、大学教授と、表向きの商売を替えてきたので、お付き合いが始まるタイミング、たまたま、その時に強気か弱気だったか等で、私への印象は全く異なるようだが、多くの方から、発信力があると言われる。

 前置きが長くなったが、世の中には発信したい人が増え、YouTubeやツイッタのおかげで、それが可能になった。意外と多くの人が発信したい、自分の意見を言いたいようだし、非専門家の家族も含め、コロナ問題やAIなどは恰好の材料だ。

 しかし、多くの場合、最近、驚いているが、相手の言うことを聞かない人が増えている。人に会う場合(ZOOM面談でも)でも、予習をせずに、相手に関心も持たず、一方的に話す人が多い。そういう人ほど、発信しても聞いてもらえないと嘆いている。

 人間の心理として、自分に関心を持ってもらえない人の話など聞こえない、心に届かないだろう。もともと、好奇心が旺盛なので、相手や企業に関心がある。それで調べ仮説をもち、聴くことで検証する癖がついている。

 それまで、自分は受信力があるとは思っていなかったが、最近は、そうでもなく、発信力と受信力は、相乗効果があるのではないかと考えている。また、発信力はリーダーシップの要素でもあるは、この受信力、聴く力がリーダーシップの大きな要素でもあろう。政治家や経営者も、自ら話す方は多いが、聴く人は少なく、そういう方が良きリーダーであることは多い。