コロナ感染(陽性者)に関するロジスティック曲線の予測力検証

東京都発表によると、本日の陽性者は、95人で久々に100人を割った。821日の平均陽性率も5.3%まで低下(一時は7%超え)した。感染症学会、政府の専門家会議メンバーからも、ピークアウトとの発言もあった。地方はまだ厳しく、お盆帰省の影響もあり、油断はできないが、ソルバーロジスティック曲線の予想力を検証したい。ソルバーロジスティック曲線は、エクセルも計算できる非常にシンプルな手法で、S字収束曲線(ロジスティック曲線は)を想定、その係数を、日々のデータから最小二乗法で計算するものだ。前提には、再生産指数も、複雑なモデルもなく、日々のデータから、いわば、ディープランニング的、チャートだけで計算している。

 前回、4月からのソルバーロジスティック曲線では、日本全体の感染状況(実際は陽性者の推移)に関し、ある程度の予測ができた。今回は、都内だけであるが、どの程度の時点で現在の予測曲線に収束してきたかを検証したい。

 下記、グラフに、75日時点、717日時点、721日時点、823日時点の、一日当たり陽性者予測と累積陽性者数予測を示す(いずれも、予測は点線)。左軸は累積、右軸は一日当たりの数である。

75日では、さすがにデータが少なく、ピークは720日頃に150人弱、収束は8月中旬で、7000人と甘い予想となっている。

717日は、かなり日々の陽性者が急増していた頃だが、悲観的予測で、ピークが810日頃、500人弱、収束は9月末で、2万人という予測であった。なお、この時点では、毎日の数字は300人程度であり、この先、500人弱となるというのは、実際そうであり、注目できる。

721日の予測は、ほぼ現在と変わらず、7月末に350人でピークをうち、9月上旬に、収束し、1.7万人である。

 

823日のデータでは、収束は400人弱で7月末から8月初旬でピーク、9月上旬に収束、1.7万人となっている。