成功と失敗と打率

長年アナリストをやってきたが、要は予想屋であり、その打率が評価を分ける。新規事業、新製品開発、M&Aでも、打率で論ずることが多い。

 しかし、大事なことは、成功と失敗の定義であり、打率の分母と分子である。成功と失敗の定義では、エジソンの名言「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」にあるように、資金と時間というリソースがある限り、将来の大成功に生かせるだろう。

 ここでは、打率の分子と分母について、特に、予測に関する打率について、考えたい。

 

 

 テレワークやオンラインによる業務効率の議論も、例えば会議の目的を定義し、議題を決めるというならば、オンライン等の方が効率的だろう。買物も買うものが決まっていれば、ECだろう。しかし、会議の目的が、無目的というか、創発的な議論や、意識の摺合せであれば、リアルの方が、たまには予期せぬ効果、見えない効果があるだろう。買物も、無目的に、その迷い道、道草的な楽しみが、より本質的だとするとリアルショップには敵わない。人生における浪人や留年、道草も、人生をどう考えるか次第だ。