MOTイノベーション演習に見る技術トレンド

MOTでの1年次での最重要コア科目「イノベーションを生む企業文化」(1単位 180分×4)を受け持って、3年になる。タイトルは企業文化とあるが、英語名はイノベーションエコシステムである。

理論的な話だけでは、つまらないだろうから、30%は、イノベーションモデル、イノベーションとリスク、オープンイノベーション、アントレプレナー等、イノベーションに関する理論講義だが、20%はイノベーションの主体であるR&D部門のトップの方をゲスト招聘、あと50%をグループワークや発表など演習に充てている。

講義の狙い

1年ということもあり、お互いを知ってもらうため、最初のイントロで、1人ずつ数分で、①自分の好きなイノベーターあるいは自身のイノベーションの定義、②自身が起こした/起こそうとしている/起こしたいイノベーション、について発表してもらう。

その上で、数人毎のグループに分かれ、何かハイテクを選び、関連する二社を比較分析、自身がCTOになったつもりで、そのイノベーションをどうするか、グループで議論し発表してもらい、それを皆で議論する。

 

ハイテクのテーマ

もっと面白いのが、彼らが演習・発表で選ぶハイテクのテーマだ。これが毎年、世相というか技術の流れを反映している。

 

実際には、2018年はドローンや自動運転、2019年はVRMaaS、アシストロボ、そして、2020年は人工食料やバイオ系が多かった。