日本は、企業が悪いのか大学が悪いのか

大学、MOT、ビジネススクールに身を置いて4年目となり、自分の立場が微妙になってきたが、大学と実社会との関係、溝の深さを痛感する。これは日本に顕著な現象のようだ。

理系も含めて、多くの学者、特に、経営学者、ビジネススクールの関係者、MBAOBなど、その多くは、本音では、日本の経営者を馬鹿にしているようだ。曰く、勘と度胸、経験だけ、理論を知らない、国際的経営フレームワークを知らない、故に、MBAを出ても活躍の余地が少ない、ポスドクが増える、経営学部に修士や博士が来ない等などだ。

 企業側は、経営学は机上の空論、現場を知らない、ビジネススクールを出ても役にたたない、だから、進学させない、等、という声が多い。

 

 そこで、R&D4象限を参考に、特に経営学と企業経営の関係を考えると、下のようになろう。ビジネススクールは、パスツール象限と同じ位置にあると信じたいが、ボーア象限が増え、場合によっては、左下に行っているかもしれない。そこは、理念と宗教的哲学的な、現実も見ず知らず、検証もせず、というお花畑だ。