OKIの上期決算と新中計のWEB説明会が29日16時から開催され、参加、質問もした。プレゼンは、鎌上社長、質疑応答は一部、星CFOが対応。決算集中もあり、質問は少ない
通期でリストラ費用を織り込む
決算は上期赤字だったが、もともと上期は開示なく、コロナ禍と下期偏重傾向なので、想定範囲だろう。通期は、売上、OPは不変、前回未定とされたNPをリストラ費用40~50億円(グロスで60億円、多少の特別利益がある見込み)を織り込み、赤字75億円。リストラは海外販社、プリンタ等の模様。
中計2022年度
今回の新中計は、クリティカルなモノづくり・コトづくりを通して社会課題を解決するためのキーメッセージ「社会の大丈夫をつくっていく」は明確だが、やや、ESGやマテリアリティ等のバズワードが気になった。
2022年度の業績目標は、売上4650億円、OP200億円、NP120億円、ROE10%、自己資本比率30%は、2019年度と大差ないが、中身が変わり、また、新中計ではCAPEXやR&Dも強化であり、その先行投資負担もあり、また、社会実装に時間がかかる案件もあり、その後の飛躍に向けての一里塚だろう。
先行投資
注目したいのは、M&Aも含み、3年累計で700~800億円(前中計は450億円)の設備投資の中のモノづくり基盤強化、バーチャルOne Factoryであり、過去の事業に紐づいた縦割りの工場体制から、横串で、短納期は国内、コスト重視なら海外と、最適工場体制となる。全社で標準化を進め、バラバラ分散だったものを、集約化。子会社も半減。
R&Dも3年累計で400億円(前中計300億円)、イノベーション推進も含め、700人のR&D人員、センシング、ネットワーク、インテリジェンス(AI)、ロボティクス、ユーザーエクスペリエンスの5領域を注力。共創イノベーション推進では、Yume Proも期待したい。
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