米中摩擦に緩和の兆し~トップメーカーなら弁護士とロビイスト次第か

次期大統領がバイデン氏になりそうで、米中摩擦緩和が期待されている。これに対し、米中摩擦には、貿易問題と派遣争い問題があり、後者はオバマ時代からであり、変わらないと見ている。また、基本的には、民主党政権は日本に厳しく、円高になる傾向があり、注意が必要だろう。

他方で、大統領選挙結果を前に、ファーウェイ向けデバイスは、米政府から許可も下りている報道が出ている。既に、インテルに許可があり、話題になったが、サムスンのパネルやソニーのCMOSセンサなど、トップシェア企業であり、ハイエンドでないものは、条件次第のようだ。

1027日の報道では、サムスンに対し、ファーウェイ向けパネル供給を承認したが、パネルだけで、コントローラICは未承認。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65510830X21C20A0FFJ000/?n_cid=DSREA001

1029日の報道では、ソニーに対し、画像センサの輸出許可が29日におりたという。ただし、こちらも、どの範囲かは不明である。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65617710Z21C20A0916M00/

また、決算説明会で驚いたのは、EDAである。

 日本でも、経産省や関係省庁が水面下で尽力しているようであり、期待したい。米は、何がダメで何が大丈夫なのかが明らかにしてほしいものだ。どうも、現状では、ファーウェイ向けは非最先端チップ、ファーウェイ以外は、EDAなども含め、当面は問題ないようだ。

 

 部品メーカーの決算では、ファーウェイ向けは減ったが、それ以上に他の中国メーカー向けが増えた模様であり、スマホ市場の見通しを上方修正している。ただし、員数やメモリ容量サイズなどは、多少は影響しているようだ。