ニッチトップサプライチェーンの問題~AKMケース示唆

既に広く報道されているが、AKMの生産センター 第二製造部 (兼:旭化成マイクロシステム株式会社 延岡事業所)1020日夕に火災、24日昼に鎮火した。従業員の人的被害はないが、物的損害および業績等への影響、復旧については、不明としている、業界全体への影響は極めて大きそうだ。

半導体製造工場の火災について (状況のご報告) | インフォメーション | ニュース | 企業情報 | 旭化成エレクトロニクス (AKM)

 

被害大は4F

今回、被害が大きかったのが、4Fであり、全焼の可能性があり、5Fも、天井の一部崩落など被害が大きく、テスト工程に影響。2Fは被害が少ないようだ。なお、状況は不明であり、要注意。

AKM概要

AKMは、旭化成のマテリアル領域事業の一部、エレクトロニクスは2018年度の売上1517億円、OP78億円、CAPEX274億円、Dep144億円、R&D115億円、2019年度からは非開示。

 

主要製品

AKMの主要製品は、TCXO制御IC、音声処理制御ICADC/DAC、電子コンパス、磁気センサ等。

 

サプライチェーンでのグローバルニッチトップの反省と教訓

 2020年は、世界の工場である中国でコロナ感染が広がり、さらに、米中摩擦で、一層、サプライチェーンの問題が再認識された。そして、今回、国内のAKMでの火災は、非常に重い。