イノベーションを生む文化と失敗を許す文化

昨今の三菱電機の不正検査問題を含め、これをきっかけに、不正が起こりやすい企業文化について考える中で、イノベーションを生みやすい企業文化、さらには、ガバナンス体制との関係について考えてみた。

 失敗を許す文化こそが、イノベーションを生む企業文化ではないだろうか。それは、失敗を許し、また、反省し、改善する文化である。さらに、現実を直視する文化であり、アジャイル発想でもある。さらに、絶対ということはなく、リスクをシナリオ的に、確率的に考える文化ではないだろうか。

 

失敗を許さない文化こそが、逆説的だが、不正を生む企業文化ではないだろうか。それは、紙の文化、会議が多い文化でもあり、組織を守ろうとするが、上に忖度する文化である。これは、アジャイル的ではなく、リニアモデル的、計画重視であり、100%主義だろう。