誰が情報の鮮度や価値がわかるか~公開情報は増えたが複雑化

目にした情報の価値がわかるかどうかが重要なのは、アカデミックでもビジネスでも、投資家でも重要である。インターネットやフェアディスロージャにより、HPその他だけで、かつては、苦労して足で稼いだ多くの情報が、殆ど閲覧入手できるようになった。しかし、情報が膨大多すぎて、検索が大変なだけでなく、その真偽や重要性の判断が難しくなった。

情報の構造自体が、かつては、明確に区分された専門分野で、有名な権威があり、そこに確認すれば、良かったものが、専門分野自身が変動する上、繋がりが増え、権威が無くなり、むしろ、市井の知る人ぞ知る専門家がTVや新聞の権威より遥かに上だったりする。日本の経済地位の低下で、政府や日経新聞等も含め、日本の情報取得シェアも低下しているだろう。

また、かつては、マル秘や機密情報が重要で、もちろん、そうした面もあるが、その情報を巡る情勢がより重要であり、そこから、ほぼ判明する場合もある。隠すよりも、どんどん公開、発信して周囲と結びつき、他方、内部で追いつけないくらい情報を生み出す方がいいだろう。

ネットやマスコミには、実態が広告宣伝的な情報も含め、あらゆる情報が溢れているようで、肝心なデータは意外とない。