ユーザー価値は、ビジョナリー価値、マネジメント価値、テック価値

品質、あるいは品質が価値に及ぼす影響について考察する。QCDにおける品質の概念は、サプライヤー側の発想であり、品質が顧客価値に相関する、コストも安い方がよく、それらが顧客価値につながるという信念、前提があるように思われる。しかし、それはサプライヤーの思い込みであり、過剰品質や値下げでも売れないという現実がある。特に技術的な内容は、あるレベルまでは差別化になり、ユーザーも価値を認めるが、あるレベル以上は飽和する。技術等品質と、それを反映するテック価値はS字曲線を描き、あるレベルまでは、狩野モデルにおける「当り前品質」として、価値は認められないが、それを超えあるレベルまでは、両者は比例、変曲点前後からは価値反映が難しくなる。この変曲点以上が過剰品質となる。