もし1ドル200円になったら

ここ数年は、為替は100110円と日本企業にとっては、極めて良いレンジで安定して推移している。リーマンショックや3.11も含め、20052014年までのヘッジファンドで運用していた時代は、運用面でも、運用先の企業の業績でも、為替変動で頭を悩ませていたのと大違いだ。為替の変動要因に関する理論はあるが、現場としては、丁半博打に近く、そうした投機筋(素人FXトレーダー、Mrs.ワタナベと称された主婦やサラリーマンも参加し、影響は無視できない)の動きもあり、エコノミストの話はあてにならず、ヘッジするしかなかった。しかし、天災は忘れた頃にやってくると言う。また、ニクソンショック50(中国電撃訪問と固定相場終焉)、ベトナム戦争20年とアフガン戦争20年の似た米国の情勢もあり、歴史は韻をふむともいう。サプライチェーン再構築もある。

これらを意識してか日経経済教室でも、923日に「日本経済と為替相場」と題して議論されている。