2020~2021年は、政策的にも、サプライチェーンが、話題になったが、2022年は、何が注目されるだろうか。小出しに出てくるようだし、マスコミが全体を理解していないので、分かりにくいが、今後のロードマップは下記のようだろう。
もともとの発端は、2018年頃からの米国の対中危機感であり、米中摩擦も相まって、国家安全保障として、サプライチェーンや日本の半導体などの強化策も出てきたとみるべきだろう。これに、コロナ禍もあり、サプライチェーンが悪化し、クルマ産業の変化が、更にこれを加速化した。ある意味、半導体デジタルも、その中での話でもある。2021年は、これに、カーボンニュートラルが加わり、米国内の対立やアンチGAFAの議論もあり、SDGsの流れの中、新しい資本主義論議が湧いた。これらを日本から捉えると、デジタル日本列島改造論となる。半導体デジタルも、競争力強化やサプライチェーンだけでなく、むしろ、国家安全保障も重要である。これにサプライチェーン問題対応が出てくる。
日本人は、現実と足元から考えるから、サプライチェーンや半導体産業強化がマスコミでも話題になるが、2022年に入って、やや日本人からは、関心が薄い、あるいは議論を避ける二つの話題、すなわち、国家安全保障と原子力を、ようやくマスコミも、捉えてきた。