ビヨンド2nmが難所

 日本の半導体復活に向けて、ステップ1は、大方の悲観説を裏切って、TSMCの熊本誘致に成功、予算規模も増え、取り敢えずは、評価できるだろう。半導体不足もあり、国民の認知度も高まった。半導体は、技術や企業の経営はもちろん、米中摩擦に絡んで国家安全保障にも関連、マスコミや様々なアカデミック分野からも関心が高まっており、これまでにないマスコミ登場であり、これも大きいだろう。

 既に、ステップ1.5といえる、ポスト5Gやデータセンタ、更にEV関連のパワー半導体などのプロジェクトも始まりつつある。政府のデジタル田園都市構想やデジタル日本改造(小生のデジタル日本列島改造論と同様)でも、半導体が取り上げられ、半導体の重要性は浸透、政治家やマスコミ、一般大衆、株式市場などのムードは盛り上がりつつある。

 これからは第2ステップである。2025年からのビヨンド2nmが重要になるが、ここが最大の難所である。