シャープと戴CEOの6年~やや中途半端

シャープについて、久しぶりにコメントする。3Q決算は、28日に発表され、半導体や原材料価格や物流コストアップにより、下方修正された。

2021年度は売上2.552.52兆円、OP1010920億円、NP760850億円。鴻海傘下となって6年、収益性が改善し安定したが、なお、売上3兆円には及ばない。OP1000億円の壁は厚い。2017年度は901億円、2020年度も831億円だった。GP率は1719%だがOP率は34%と低い。セグメント別では、ブランド事業は、スマートライフはじめ67%だが、デバイスが12%と低い。

鴻海傘下が決まり、戴CEOとなった時に、「これで、調達シナジーやコストダウンで、OP1000億円近くは可能だが、それ以上の成長戦略は難しい」とコメントしたが、その通りになった。また、鴻海との成長シナジーは見いだせなかった。少なくとも鴻海にとっては、効果は不明だった

戴氏退任

218日には、戴CEOが会長となり、呉氏が新CEOとなった。また高山氏が上席常務でCEOオフィス室長となった。以前から、戴氏が辞任を表明しており、呉氏や高山氏の人事もサプライズは無いが、以前に、テリーゴー氏の発言では、オーナー系に戻す、あるいは日本人トップとの話もあったので、そこは議論があってもいいだろう。

SDPを戻す

 

むしろ、サプライズというか残念でありそうか、というのが、20%保有のSDPの完全子会社化である。理由として、①TVや業務用高品位パネルの安定調達、②様々な分野のDXでディスプレイ需要増加、③大型液晶パネルは中国シェアが高く米中摩擦で調達難から米向け輸出で有利、という。