熊本TSMC誘致の波及効果

今回のTSMCという外資系企業の誘致がもたらす波及効果を地域開発の視点から考える。外資の誘致は、歴史的には、195060年代の松下のフィリップス、JRCのレイセオンの技術導入以来の事例となる。この50年間は、日米摩擦の中で、多くは、お付き合い程度の提携であり、地域開発面でのメリットは二の次であっただろう。2000年以降は、日本メーカーが撤退や業績不振の中で、外資が出資するというパターンが多く、もともと、工場はあったわけで、工場が閉鎖、リストラが無いという意味ではプラスだが、これまた、新たなインパクトは、考慮されていない場合も多かっただろう。

 その意味では、TSMC誘致は、実質、これまでにない全く新しい地域開発にもなりうる。そこで、地域開発発展のパターンを考えると、横軸に自然発生的歴史的か、政策的か、縦軸に研究開発(R&D)的あるいはソフト中心から軽工業、重化学工業的か、をとって考えると分かり易い。