デジタル日本列島改造論

日本列島改造論の骨子は、都市と地方が持つそれぞれの問題や、格差を、交通網整備と工業再配置により、一気に解決しようとするもので、一部、情報通信網整備にも触れられていた。格差解消には一定の効果はあったが、その後の産業構造転換やインフレ、日米摩擦対応、円高による空洞化もあり、当時の理想は達成されいままである。

 

そして、日本列島改造論のツケとしてインフラ老朽化や財政赤字拡大もある。また、少子高齢化、カーボンニュートラル、国際競争力の低下といった新たな課題も登場した。我々を取り巻く環境は、いっそう、VUCAの様相を呈している。