東芝決算と混迷

東芝のオンライン説明会に参加。平田CFOがプレゼン、質疑は、松永氏も対応。さすがに、疲労の色が伺える。当初は取締役候補に関する説明会があったが、調整に時間がかかっているようで中止となった。質問は少なめだった。マスコミから、取締役候補や株式非公開化なども含めた質疑があったが、場違い、勘違いが多い。特に、既に非公開化ありきでの質問があり、そのメリットを聞いたのは違和感があった。回答も、NAとした方が良かったのではないか、反って、丁寧に対応しようとして、言葉尻を捉えられ、誤解を招く可能性があると思った。非公開化メリットが大きいように誤解される。

 業績は、サプライチェーン混乱などもある中で堅調。2021年度は売上3.3兆円、OP1589億円、NP1947億円は上振れ。部材不足影響はあるが、カバー。インフラのセグメント以外で増収増益。

 2022年度は売上3,3兆円、OP1700億円、NP1750億円。為替は120/ドル。ビルとデジタルが減益以外は増益。バッファと特別委員会費用100億円を含む。

 現在、アドバイザーなど10社があり、非公開化も含め多様な提案があるようだ。取締役候補調整遅れに関しては、社外とはいえ、取締役会の責任が重く、本来は、彼らが説明すべきだろう。

取締役候補が一部の株主のわがままで、会社が崩壊する。今期の特別解委員会コスト100億円だそうだ。社外のアクティビストと証券会社コンサルが儲けるのは違和感がある。執行役員が全員辞任したら、指名委員会はどうするつもりだろう。社外取締役が経営戦略を決めるなどおかしい。社外は、あくまで、PDCACに特化すべきなのに、戦略委員会とかで、経営戦略をたてるPまでやってるのがおかしいだろう。本来は、株主総会で決めるものを、煩雑だから、取締役が行うわけだが、その株主総会と執行側の間に、社取の取締役会があり、また戦略委員会等があるのが、屋上屋をなし、制度として問題だろう。