メルコ決算(5月13日)発表、オンライン説明(5月25日)~最高更新の後、今期は厳しい

メルコの2021年度決算(発表13)WEB(非同期片方向、顔出しプレゼン)525日開示、すっかり、このスタイルが定着した。プレゼンは、全体を松尾副社長、食品は、取締役シマダヤ社長の木下氏。冒頭、子会社不祥事対応の謝罪と説明。前期は過去最高ながら、今期は減益であることを誠実に説明されていた。IR資料は充実、特に最後の参考資料で、新規事業の構成やROEROICCCCTSR等の多くのKPIの東証平均比較が投資家目線で秀逸。

業績

 業績2021年度は、最高(売上は2007年度の過去最高1396億円、OP過去最高2010年度107億円)を更新、売上1441億円、OP126億円。全部門で増収増益、金融も黒字化。ただ、足元の半導体不足等対応で、在庫を限界まで増やしており、棚卸資産は80億円増加の218億円、回転月数は、1.8ヶ月となっている。

 2022年度は、売上1500億円、OP65億円と増収減益、サプライチェーン混乱で半導体不足や材料高騰、円安などが厳しい。

セグメント別では、ITは、パワーブランディング推進、「Airdog」、ソニーとの「NASNE」、WiFiでは、丸ごとバッファローなど。パートナー企業との連携も推進、セゾン情報システムズへの資本提携も期待できる。データ復旧は堅調だが、アパートWiFiはコロナ禍で頭打ち。

 

IT関連で「ブランドの森」の形成が興味深い経営戦略。これまでは、メルコHDの森の経営だったが、ITでもバッファローだけから、より、多様になる。