半導体需給と台湾投資~株価とマスコミ

昨年末に、半導体需給に関して、アナログパワー等やウェハーはタイトなど、斑模様ながら、2022年夏以降、改善に向かう、と述べた。既に、アナリスト等は、慎重な見方も増え、半導体サプライチェーンの株価は軟化を織り込んでいる。SOX指数も年初来からやや下げがきつい。ただし、これは、ファンダメンタルズだけでなく、金利上げ等のマクロ要因もある。業績は2022年度も堅調ではある。

 

「宴の終わり」の話も出てきている。マクロ要因もあるが、中国ファブレスの在庫増やインテルCFOの悲観報道もある。メモリは軟調だ。他方、中国の台湾取込み報道や台湾の強気投資の話もある。日本のマスコミ報道は、半導体不足説で一色であり、海外マスコミやアナリスト(証券アナリスト、業界アナリスト)との温度差が大きい。これまでは、半導体等は、専門家の領域であり、日経はおろか一般紙が需給について書くことは無かったが、やや慎重な専門家と楽観一色で煽り気味な一般マスコミの対比は興味深い。