RとDで組織を変える

R&D、科学技術、というが、RD、科学と技術は別物だ。それを同一に扱い、特にR&D組織と一緒にするから問題が生じる。

R組織は、K(知識)を生み、蓄積するためであり、それゆえ、比較的狭く、専門分野毎の組織になり、細分化される。大学の学部学科など、その典型だ。

D組織、はKを生かし、イノベーションを起こし、実用化することが重要である。フィードバックによる知識の蓄積もあるが、それは、D側ではなく、整理し、R側ですればいい。イノベーションを起こすには、色々な知識がある方がよく、専門毎の組織でなくていいはずで、専門毎だと、むしろ蛸壺化、あるいは、R組織と同じ行動をし、Wスタンダードとなる。

しかし、実際は、D組織まで、R組織と同じ組織単位構造になっていないか。下表に示すように、R組織は、は動的、流動性も低く、長期であるが、D組織は動的であり、流動性も低くはなく、長期ではない。インセンティブも、R組織は多様だろうが、D組織は成果であろう。