日本がDXに遅れているのは、抽象化能力が欠けているのだという、東レ経営研究所の増田氏の指摘があり、同感である。「抽象化」する力を高めよう: 日本経済新聞 (nikkei.com)
具体例から抽象化するプロセスこそが重要であり、それを普遍化する過程で、新たな事例を考察し、発展させていく、という抽象化と具体化のサイクルを回すことが重要だ。しかし、抽象化だけではいけない。アカデミック経営学やMBA経営論では、現実や個々の事例から抽象化するというより、既にある「理論」の抽象論を丸暗記して、無理に当て嵌める傾向にある。したがって、個別の新たなケースについて、聞かれ、「理論」との矛盾を突かれると嫌い、怒る場合が多いようだ。