GANへの期待とSiCの難題

パワー半導体の期待が高まっている。ロームでも、設備投資を強化、現在、世界シェア10%4位だが、2025年にシェア30%以上、売上1000億円以上を目指す。ロームアポロの築後工場に200億円投資、5階建て、2階と4階にCR、キャパ6倍へ。子会社の独SiCrystalなどからSiCウェハーを取り寄せ、回路パターン形成などの前工程を行う。現状6φだが8φ化を目指す。

 

パワー半導体は、現在のSiベースのIGBTから、SiCGaNが有力であり、まず、SiCから離陸している。SiC半導体市場は、2019年で400~540億円、2025年で2000億円以上予測が多いが、インフィニオン、STマイクロ、三菱電機、ローム、ウルフ(クリー)などが上位。GaN10億円ていどであり、ベンチャーが中心である。アプリケーションでは、SiCは、自動車、EVなど、高周波特性が優れたGaNは、5G6Gのアンテナも有望である。