狩野モデルをDAAEとQCD、QCDSに適用

SHIFT社が提唱するDAAE概念は、これまでのQCDを超える素晴らしいものでだが、昨年、研究イノベーション学会でも、関連して発表し、この度、上梓した「デジタル列島進化論」でも紹介している。その際、参考になったのが、理工系では有名だが、文系、経営学、経済学の間では、それほどでもない、狩野モデルである。

狩野モデルを参考に、価値創造を、技術価値、マネジメント価値、ビジョナリー価値と定義したが、それぞれが、当たり前品質、一元的品質、魅力的品質、に対応している。DAAEEQ(エコノミック品質)は、まさに狩野モデルの当たり前品質と捉えると分かり易いとして議論した。いわば、それを超え過ぎて、ユーザーに訴求しないと過剰品質ともなる。

さて、DAAEと比較したQCDも、最近は、派生形として。QCDS(Sはサービス等)があり、これは、むしろ、サービスより、ユーザビリティやメンテナンス性として捉えるといいのではないか。そうして、QCDS(QCDU)と狩野モデルとの対比をすると、DAAE概念が適合する面も多いのではないかと考えた。