東芝が5年前に上場廃止していれば

 日経新聞の夕刊コラム十字路727日に、「東芝はどこへ行くのか」と題して、「井蛙」氏が、現在の迷走を批判して、「2017年に上場廃止を避けるためにアクティビスト向けに6000億円の増資を強行したのは完全な誤りだった。あのとき非公開化を受け入れていれば、アクティビスト対応に浪費したこの5年間で再建を果たしていたに違いないだろうから。」と結論づけている。

 

 非公開後に負債が増えること、従業員が被害者である、というのは全く同意である。しかしながら、幾つかの点に反論したい。