ペーパーレスの本質は、脱「社内向け文書主義」と「Time is money」

DXが叫ばれ、政策でもデジタル庁が期待される。領収書や大量の紙の文書、DXとペーパーレスは。切っても切れない関係にある。更に、手紙レス、FAXレス、領収書レス、判子レスなども、そうだろう。しかし、ともすれば、こうした紙という「ハード」モノを無くし、電子化することだけを目的化していないだろうか。

 電子化で一番大変なのは入力である。媒体が何であれ、自動的に、文章や数字、画像が取り込まれれば、共有化もでき、蓄積や検索、計算分析が容易になる。しかし、そのため、一々、多くの情報を手入力し、長々した文章を作成していれば、膨大な時間がかかるし、共有も閲覧もにしくい。

 コロナ禍で、医療現場を混乱させているのは、膨大な患者の入力情報である。