中国は米を超えられない?

GDP2030年までの米中逆転はコンセンサスだった。これに関して、日経新聞の滝田氏が難しいのではないか、との論説ある。米中経済、幻と化す逆転劇 金融・安保に緊張高まる: 日本経済新聞 (nikkei.com)

過去も米への挑戦者として、1960年代のソ連、1990年頃の日本とも比較している点が面白い。ソ連では、社会主義経済の非効率、日本では、バブル崩壊と円高による産業空洞化、中国では、バブル崩壊、民間経済の政府統制、人口減少と急激な高齢化を指摘している。同時に、戦争状態になる、トゥキディデスの罠にも陥った。トゥキディデスの罠とは、米国ハーバード大学グレアム・アリソン教授(政治学)によって定義されたものであり、その意味は新しい覇権を狙う新興国が既存の覇権国とぶつかり、戦争状態になるということである。ホットウォーではないが、経済摩擦などは戦争に近いともいえる。面白いのは、日本が経済的には「社会主義国」だとすると、過去は、社会主義のチャレンジャーは全て資本主義に敗れたことになり、示唆が深い。有名な専門誌のフォーレンアフェアーズや、嶋中氏など、国際経済の識者は、過去に中国に厳しい指摘をしており、流石だ。

中国は超大国にはなれない―― 米中逆転があり得ない理由 | FOREIGN AFFAIRS JAPAN

 

嶋中雄二氏「次の覇権国、中国ではない」インタビューNext25Years - 経済・ビジネス|QUICK Money World –