この10年弱を振り返って

 2024年が明けた。この10年を少し振り返りたい。2004年に、数年ぶりに日経アナリストランキングで1位に返り咲いた(連続4年の後、転職もあり1位から転落していた)のを機に、アナリストの限界を感じ、つまり、評論家的な外野席から吠えていたのでは電機業界は変らない、むしろ投資家や株主という立場から改革しかないという、いわば、アクティビスト的な役割を演じようと、ヘッジファンドを立ち上げた。その頃、東芝の原子力のM&Aや日立なども経営の違和感もあり、好機かと思った。

ヘッジファンドは約10年間、リーマンショックや9.11も切り抜けたが、アベノミクスや黒田バズーカという環境変化やAIとの戦いから限界を感じ2014年に決意し2015年に辞めた。この間、2008-2010年には理科大MOT2010年頃は日大や早稲田のMBA等で非常勤講師は務めた。

20142015年頃に理科大MOTから誘いがあり迷ったが2016年に面接があり2017年からMOTの教授となった。丁度2014年は東芝で「不正会計」事件があり、シャープでは鴻海とINCJ買収騒動もあり、日立では改革が始まった。