多くの「専門家」「理論」とは、違って、円安が進んでいる。為替や金融の専門家ではないがファンドマネジャーという実務家の経験から、為替についてコメントしている。2022年春の時点で、150~200円の円安がありうると「デジタル列島進化論」でも書いた。ファンドは株式市場が中心だが、為替相場にも多少関わらざるをえず、エコノミストから意見を聞いたが、それなりに自身でも理解し見解を持っていないといけない。
専門家の「理論」によると日米金利差などから、いまの水準はオカシイという。しかし、そのオカシイという水準が2年以上、政府日銀の介入にもかかわらず続いている。本来、理論というなら、新たな視点を入れ、修正するか、外れた理由を述べるべきだ。専門家でもない小生が、円安を論じているのは、金利差だけでなく、日本のファンダメンタルズ、政治や国家安全保障なども考慮している。
すなわち、識者の言う「理論」は、金融とう閉じた系だけでの理論であり、実際には、開いた系で考えなければならない。