ラピダスの検証~ビジネスモデルと収益モデルの仮説と現状比較

この数年、地政学の変化、経産省も人財を得て、半導体にはフォローの風が吹いていた。そうした中で、ラピダス経営陣も、これに、まさに迅速、適切に対応した。少なくとも、この2年余りの経営については、高く評価すべきであろう。

 他方、世界情勢の混乱、「もしトラ」のリスク、自民党の混乱、財務面でのアゲインストの風、今後、数年は厳しい情勢も覚悟しなければならない。その中で、ラピダスは社会実装に向けて、正念場だ。

 リスクはGAA微細化という技術的な面と、収益化のビジネスの面があり、前者は、各社苦闘しており、過去の実績からは、TSMCが断トツにせよ、まだ分からないし、十分な機会がある。後者は、短TATやチップレット化を活かせば、十分な機会がある。