予測と希望は別なのに

予測と希望は似て非なるものだ。予測は、主観的な面もあるが、あくまで客観的に将来がどうなりそうかを論じるものであり、明るい場合も暗い場合も、希望する場合もしない場合もある。希望は、明るいものであり、意志がある。日本では、これらが混同される。

 為替については、20225月から150円の円安を「予測」している。理由は金利差、貿易収支、日本の国力(人口と生産性からのGDP)などである。個人的には、円高の方が有難い。その方が生活は豊かで、輸入品を安く買え海外出張でも楽だからだ。しかし、そうした希望とは異なり円安になると考える。その場合、それをどう利用するか、が重要だと思う。

 台湾有事は、もちろん、希望ではない。予測とも言えないがシナリオの中で無視するわけにはいかないし、そうであれば、対応対策を練らなければならない。それが、TSMC誘致であり、ラピダス設立である。