ノーベル賞はAIだらけ

今年度のノーベル賞は、物理学は基礎原理、化学賞は応用、に関するものであり、最近の生成系AIのインパクトにノーベル賞の委員会も影響を受けたようだった。

ノーベル物理学賞に「AIの父」、ヒントン氏とホップフィールド氏 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

生成系AIの黎明期、その基礎には、日本の甘利俊一先生やNHK福島氏の貢献がある。930日のブログで、理科大MOT秋入学修了式での石川学長祝辞で「甘利先生の生成系AIの貢献とそれを日本が価値、イノベーションに繋げることができなかったことの悔しさと反省」についての話題を紹介した。もしかしたら、石川学長はノーベル賞のこのことを知っておられたのかもしれない。

【ノーベル賞2024】ディープラーニングの基礎、日本にも 福島邦彦氏や甘利俊一氏らが貢献 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

日経が生成系AIに関連して、世界を変えた7つの論文を紹介している、これはなかなかいい記事だが、ブレークしたのは2012年つい最近のことであり、また、カナダが多いことに改めて驚かされる。確かに、カナダは生成系AIなどICTのメッカであり、欧米人と中国系が入り交じり、独特の文化が醸成されかつ科学技術政策もユニークだ。2012年は、日本はリーマンショックや東日本大震災など厳しい時代であり、アベノミクス前であったことが悔やまれる。もう少し後なら少しはチャンスを活かしていたかもしれない。

この中で、原理や応用は①②④⑤⑥で、③と⑦は経済社会への影響だが、実は③が恐ろしい内容であり、プリファードネットワークの岡野原CTOの著書にも紹介され、以前のブログでも取りあげたが、R&Dのあり方を変えるものだ。他方、⑦は昔から良くある論文で同一子するのは違和感がある。

 

AIを劇的進化、世界を変えた7つの論文 テクノ新世 もっと人間らしく ルポ編(1 - 日本経済新聞 (nikkei.com)