現在の政治情勢に混乱、また、トランプ圧勝、かつ彼がイーロンマスクや若者からの支持得られる理由については、テクノリバタリアン(橘玲2024)が参考になる。氏の書を元に、政治情勢をマッピングすると、下図のようになる。横軸は一般人が結果平等か機会平等か、縦軸は、誰に決定権があるかの軸で、原点が、民主ある意味愚民大衆である。下がトップダウンだが、伝統的な君主や党首、上もトップダウンだが人間でなく、人工的、市場競争、KPI主義で、自動的に決まり、人間的な介入はしない、というものである。金融で言えば、「帝王的」な日銀総裁が決めるか、ブロックチェーンか、といえば分かりやすい。人間が決めるとどうしても部分最適になり、全体最適にならない。予めルールを決め、目指すべきKPIに従って、自動的、AIが決定すれば、いいというものである。今の若者は人間不信(上司や親、年長者)であり、AIを信じる傾向にある。馬鹿な政治家など人間でなく、AIがマシという考えだ。
リベラルといっても、その極端なのが、イーロンマスク等、白人の高IQに多いテクノリバタリアンであり、トランプも市場主義ビジネス主義でもあり、近い面がある。最近は右翼も左翼も平等という意味では近い。左側が共産主義、右下が大日本帝国など国王主義などである。自民党は、原点のやや右下、日本はど真ん中やや左側ではないか。