金融庁や証券取引所のインサイダー事件、三菱UFJ銀行貸金庫の窃盗事件は大きなショックであった。メインバンクは貸金庫事業から撤退というが、その対応も顧客との信頼を裏切るものではないか。昔から、銀行は晴れた日に傘を貸し、雨の日には貸してくれないとの諺もあるが、それなりのプライドはあっただろう。こういう事件が続くと、行員はもはや信頼できず、現金輸送等も危ないかもしれない。これまでもあったが、カードやネットでも、類似の犯罪が増えるかもしれない。金融は、全て、相互の信頼から成り立っている。
こういう事件が続けば「金融」なるもの、「金融市場」と「金融機関」の信頼が根底から揺らぎ、もはや、不要、有害ではないか。
昔は、財閥があり、その中核の一つが金融機関であり、商社や物流、製造業とバランスをとって成り立っていた。