量子やAIの価値と業界構造とビジネスモデルとは

 これまでも何度か大きなブームがあったが、今回の生成AIはかつてないブームであり、まさに、イノベーションが起こりつつある。そして、量子コンピュータも大きな予算がつき、俄かに注目されつつある。当然ながらAIも量子コンピュータもコンピューティングに関係し、応用分野によって、スパコンも含め、使い分けだと考えている。長沼伸一郎氏が言うように、現実社会は複雑系の三体問題だが、それを近似して、二体問題として扱って発展してきたのが、これまでの科学技術であり、従来のコンピューティングがそうだと認識している。これに対して、生成AIや量子コンピュータは近似せずにそのままの状態で扱うようなものだろうか。

人間の知性や知的活動には関係するが、それは、ジェネイド・ムビーン著「AIに勝つ数学脳」で紹介されている数学的知性である①概算②表現③推論(数学的)④創造⑤問題を問う⑥中庸⑦協力の7つがあり、これらの人間の知性とAIは関係し補完し合うのだろう。

これからの時代に生成AIやコンピュータ、通信も含め量子技術がもたらす価値は何か。エコシステム、業界構造やビジネスモデルはどうなるのだろうか等を今から考え始めなければならない。