大方の既存のマスコミやマスコミに登場する専門家の予想と真逆に、トランプ大統領と石破総理の会談は、大変良かったようだ。官僚による入念な準備、事前の安倍昭恵氏や孫社長などの会談、両首脳が同一宗教だったこと、個性的な変人同士なケミストリーの相性も良かったのだろう。普通な無表情の日本人と違う雰囲気も外国人には良かったのかもしれない。また、石破総理がトランプ大統領を優しいと評しているのも興味深く、これはトランプ側近だったカミロ氏と同じ見方である。さらに共同会見での関税についての石破総理のユーモアある回答は偉大な政治家に見られるものだ。日本国民はリアルなTV報道を見て両首脳への評価が高まったのではないか。実際に両首脳に会ったこともないから真実は不明だが、それでも、如何に既存マスコミに「洗脳」されていたかを自覚させられた。改めて、ニュースも新聞もYouTubeも何を信じていいのか、難しい時代になったものだ。
上記の視点以外に、政策のベースにある共通点は今のところマスコミであまり指摘されていないのは、過疎地や見捨てられた地方への思いではないか。米では、トランプ大統領やバンス氏のラストベルトのかつての古き良き製造業ある地方への郷愁であり、石破総理では、令和の日本列島改造論、いわば列島改造2.0である。角栄の列島改造は製造業重視の地域格差縮小であり、そこにあるのは、裕福でなくとも真面目に工場で働けば、平凡で伝統的な家庭があるという価値観である。