自身のキャリアパスの中で、大学院までは理系、就職では、アナリストという非メーカー、当時で言えば、数字の世界だが文系的な仕事とされたアナリストとなり、アナリスト資格取得では、しファイナンスなどを学んだ。担当がエレクトロニクスだったので、そこからメーカーについて学んだ。ヘッジファンドでは運用という数字の世界だが非メーカー文系か理系か不明な業務についた。理科大では、大学は理系であるが経営学研究科は文系的であり、更にその傘下にあるMOTに属し、教員は理文両方、学生も出身や業務は理文、メーカー、非メーカー様々である。そこで、理文やメーカー非メーカーの知識を織りなす論理や概念について振り返って考えている。
理系では、大学入学時にファインマン物理学を読んで感動したのが近似という概念であった。正確無比な理論構築で物理学は成立していると思っていたが、その多くは近似によって成り立っていると知って、衝撃を受けると共に大人の世界というか本質を垣間見た気がした。