西田幾多郎を知らない京大生

 以前、25年ほど前に、「分数を知らない大学生」という本が話題になった。著者の1人の戸瀬先生は駿台予備校時代の友人であり、席が近い時があったこと、寮の同じ部屋の赤松君が数学者で戸瀬先生と親しかったりしたことで、注目して読んだ。分数ができない大学生: 21世紀の日本が危ない | 岡部 恒治 | | 通販 | Amazon

 その後、数学力だけでなく、どんどん、国際競争力は劣化した。25年前には無かった、ネットワーク科学、機械学習、生成系AI、どんどん、覚えるべきことが増えている。経営学の「理論」も毎年、どんどん、量産されている。その意味では、最近の学生は大変だろう。

 しかし、それでも先日、衝撃を受けたのは、学歴では東大京大などもおり、将来のCXOを目指すMOTのある授業で、西田幾多郎を知っているか、聞いたら、誰1人手を挙げなかった。