最近は、「論文」でも、「R&Dプロジェクト」でも、課題解決型が主流となっている、すなわち、問から仮説検証にもっていく型である。それゆえだろうか、論文の作法に関する本が良く売れている。MOTでの修了ペーパー指導で下記の本を紹介した。「情報生産者になる」 (上野千鶴子2018/9/6ちくま新書)、「基礎からわかる論文の書き方」(小熊英二2022/5/18講談社現代新書)、「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」(阿部幸大2024/7/24)であり、この中では小熊氏は理文を超えて論文のパターンを示している。上野氏は社会科学が主だが良書である。阿部氏も社会科学が中心だがこれが東大京大で売れているのは不思議である。自身は学生時代に、理科系の作文技術 (木下是雄1981/9/25中公新書 624)を読めと言われ、卒論修論の参考にした。最近読んだ良書は、「論理的思考とは何か」(渡邉雅子2024/10/21岩波新書)でお勧めだ。我が意を得たりと感動した。