半導体政策に関わる中で、米の強みはSIAであり、日本ではJEITA半導体部会(J-SIA)だが、JEITAの中にいるので、標準化その他で遅々として進まないことが多い。今回、半導体政策が進んだ大きな要因は政治であり、甘利先生はじめ議連の貢献が大きい。その甘利先生も、国家安全保障を中心にロビー活動を始め、大活躍のようだ。
米では、GAFA等のロビー活動費が大きく、影響が大きい。日本では、経団連などもそうだが、カネと政治の問題もあり、難しくなっている。米では、PACなどの仕組みがあるが、日本ではない。何も欧米に全て合わせる必要は無いが、何故か日本には、黒幕や、ロビイスト的な業界団体や、コンサルタントが似た活動はするが、ロビイストはいなかった。
それが、日本でも、ロビイストが登場してきて、既に幾つかの興味深い。しかし、G7では唯一ルールが無い等の様々議論がある。しかし規制を厳しくすると、既存の大手が有利となり、何も変わらなくなるだろう。また、COCNなどのシンクタンクなどと何が違うのかの議論も必要だろう。
政治とカネのあり方、カンバンやカバンやジバンは無いが、志ある有能な政治家を日本型PACで応援する仕組みと共に、ロビイストの仕組みづくりが表裏一体だろう。そして、それは、官僚制度や経済団体、政治団体のありようを変えていく。
日本のロビー活動、G7で唯一ルールなく 経済の停滞招く - 日本経済新聞