AIによる投資、研究、教育は勝つか~グループワークができないAI

企業でも、教育機関、大学でも金融機関でも、いかにAIを使うか、そのメリット、デメリットが議論になっている。

大学ではAIを積極的に使わせるが、AIの回答を超えることを要求している。ただ、AIで文章を清書、要約させ、文章力、さらには考える力が落ちており、禁止する例も多い。研究では、数学などでの進展が恐ろしいことになっている。実験系でもシミュレーションが進んでいる。

金融では、米国の一流学術研究誌に「AIを使って運用したファンドは使わなかったファンドに比べてリターンが高い」という論文が掲載されたらしいが、全員が同じようにAIを使えば、おしまいである。AI革命と資産運用ターン - 日本経済新聞

さらに米大学の調査によると、複数のAIに運用させると最終的に同じ行動を取る傾向が判明、相場が瞬時に急変動する「フラッシュクラッシュ」などの要因になるとのことだ。これは、ブラックマンデーの一因とされるコンピュータ導入初期のアルゴリズム売買と同じ話である。AIといおうが、同じことで、一層激しくなる。AI使い株取引、相場急変因に 米大調査「複数が同じ行動」 - 日本経済新聞

 もしかしたら、今のAI相場も、個人など含め、AIを使っての売買が増え、同一行動の結果だとしたら、皮肉である。相場の格言「人の行く裏に道あり花の山」と、AIは真逆である。上記のAI利用ファンドの好成績も短期のそういう結果であるかもしれない。人の行く裏に道あり花の山 | 日本証券業協会

 さらに、そうであれば、金融市場の分散効果や流動性効果などは意味をなさず、市場機能の崩壊にもなるだろう。

 これは、経営でも研究でも同様であろう。全員が同じ戦略、ビジネスモデルを採用すれば、進歩はない。さらに、最近、AIには、グループワークができないことも判明した。