宗教と国家戦略

以前、理科大MOT時代に経営戦略と宗教の関係を議論した。国家であれば、国家戦略と宗教の関係は切っても切れず、相互に関係する。宗教と文化や価値観は密接に関係し、政権を左右する。イスラエルと中東の関係ももちろん、宗教が関係する。しかし、宗教は宗教学者、政策は政策学者が論じ、両者を俯瞰して議論する論考はあまり見られなかったが、日経の経済教室で、この視点でのシリーズがあり、大変、参考になった。また、アメリカ建国250年に関連して、様々な視点から、今日のアメリカが論じられている。小野塚氏は貿易論から松原氏は民主党と共和党から、共に結論はよくあるトランプ批判であり、長期でアメリカがどこにいくのか、という視点が薄い。これに対して、宮田氏は経営モデル、大橋氏は金融と国民の感情などから論じており、より参考になる。加藤氏は、宗教との観点を論じており、良い切り口だ。ただ。様々な立場から参考になるが、結果として、アメリカが今後どうなるのか、日本はどう向き合えばいいか、総合的な結論がない。立場が違えど、真実、結果は一つの筈だ。それぞれの切り口がどう因果で絡み合っているかの論考もない。要はシンセシスが無いのだ。読者に、それを任せるというのは酷だろう。

イラン体制は戦争で強固に、60日間交渉で譲歩見込めず 松永泰行氏 - 日本経済新聞

強硬イスラエル、国家と「ユダヤ人の物語」一体化進む 鶴見太郎氏 - 日本経済新聞

「神の国」掲げるトランプ政権、宗教の政治利用進む 加藤喜 - 日本経済新聞

建国250年のアメリカ、現実を直視しない相互関税 野塚知二氏 - 日本経済新聞

建国250年のアメリカ、企業経営モデル刷新で成長持続 宮田憲一氏 - 日本経済新聞

建国250年のアメリカ、せめぎ合う民主政と共和政 松原宏之氏 - 日本経済新聞

建国250年のアメリカ、金融危機への怒りが向かった先 大橋陽氏 - 日本経済新聞