2016年1月2日 中立電機㈱訪問と工場見学記(2015年7月実施)

 

20157月に縁あって、中立電機㈱(http://www.churitsu.co.jp/)を訪問し、役員の方々と面談、工場見学をさせて頂いた。朝からランチを挟んで夕方まで、充実した内容であった。本来は、昨年夏には書く予定だったが、あまりに、色々な事件が多く、だいぶ遅れてしまったことを、関係各位も含めお詫びしたい。半年前のことなので変化があるかもしれないがご容赦願いたい。

 

なお、アナリストの公的な役割の一つには、上場未上場を問わず面白い企業や技術・製品とその分析を世に紹介することがあり、これは、その一環である。大企業中小企業に関わらず、企業訪問・工場見学は趣味であり研究であり、これは私の尊敬する先輩で何度か委員会で御一緒し見学会も同行させて頂いた橋本久義さん(http://www.ne.jp/asahi/hashimoto/seikendai)/同様のつもりである。もし見せたい、ということであれば時間の許す限り参上する。レポートは書くなということは書かないのがポリシーである。

 

中立電機は、未上場会社で中堅だが、電機産業、重電・制御の一翼を担う会社で今後、成長が期待できる。他の工場では見られない、制御盤・配電盤の組立、電着による筐体の塗装ラインが見学できたことは勉強になった。一見外にだすような工程が、付加価値が高いことが理解できた。

 

会社概要~受配電の老舗

 

 昭和2(1927)創業の、受配電・制御盤メーカーの老舗で、バイオ機器、環境機器などにも展開中。資本金4.9億円、主要株主はオーナー家と持株会。なお、社名の「中立」は大手の系列ではなく独立で行こうという中立性からきたらしい。

 

売上は180億円弱(2014年度推)、従業員670人。業績は、2012年度までは厳しく売上150億円前後で赤字だったが2013年度以降は経営立て直しで回復、通常の状態となり2020年までの旺盛な大物案件の需要をうけ先行投資も可能になった。売上構成は、盤事業(配電、分電、制御)8割近くあるが、エンジニアリング、FAや特別プロジェクトも増えつつある。工場は愛知県が主だが千葉、栃木や九州にもある。シュナイダー社とは特別高圧技術等長年提携関係にある。