2016年1月26日 ニコンミュージアム見学記と若干のファンダメンタルズ

 

昨年末にニコンミュージアムを訪問した。併せて、IRに若干の取材もしたので報告したい。このミュージアムは、2017年の創業100周年を記念して昨年10月にオープンした。日曜祭日は休館だが平日土曜は、10-18時で誰でも入れ入場料は無料である。http://www.nikon.co.jp/profile/museum/

 

 少し前に、やはり品川にあるNittoのイノベーションセンターを訪問したが、こうしたミュージアム、記念館、センターの類は、企業訪問取材や工場見学と同様、企業の根っこの力を知るのに役立つ。そこには、企業の姿勢や理念が、歴史の中でビジュアルに主張されているからである。

 

 このニコンミュージアムも、まさに、ニコンらしい拘りや懲りようがある。450点に及ぶ歴代のカメラ、探照灯、測距儀、望遠鏡や双眼鏡、初代のステッパー(しかも動くように修理されている)をはじめ、昔、大学の研究室にあった懐かしい投影型など測定器、初の顕微鏡のJOICO型からの顕微鏡の歴史展示、赤外線望遠鏡の他、レンズ研磨機まである。直近の液晶用や半導体の露光機の模型、医療関係もある。珍しい世界最大級の1トン近く1億円近いという合成石英ガラスインゴット、露光機のレンズの鏡筒など普段は見られない部品もある。当時の技術者のレンズ設計のノートも含め、様々な資料を日本中から5年かかりで集めてある。さらに、子供も楽しめるレンズの実験などもあって、光学の基礎を学べる。