2016年1月26日 東陽テクニカの2016年9月期1Q決算説明会(1月26日開催)

 

東陽テクニカの説明会は、投資家アナリストにとっても、2つのメリットがある。第一に、9月決算でもあり、説明会の日程が早く、他とダブらない。第二に、前半は社長による業績説明、後半は最先端の取り組み、という構成になっており、特に後半は最新の技術動向を学べる。今回は、自社開発新製品の100Gの大容量パケットキャプチャ解析システム「シネシス」の説明であった。

 

五味社長による業績説明(質疑で確認した分も含め)

 

 業績は1Qなのでまだ先が長いが、1月へ期ずれで売上50億円計画に対し48億円、売買益は40%超えだが、米や中の販売先行経費もありGP横這いながらOPは減益。

 

通期の売上225億円、OP17.5億円、NP12億円、上期の売上130億円、OP17億円、NP11億円は不変。下期はかなり利益を厳しく見ているが上振れも狙いたいようだ。年間の販管費は70億円想定(人件費30億円推定)。為替円高傾向だが、売買益率が41-42%は良い傾向、ただ、よほどの円高にならないとかつての50%は容易ではないようだ。

 

 やや心配は受注減速傾向であり、ITは下げ止まらず、中国で大型案件が来期へ延期や、EMCなどは弱い。情報通信、ナノイメージング、EMC大型アンテナ、海洋特機が10%以上の減。ソフトやメディカルはプラス。なお、受注上位5社中4社がクルマ関係であり、燃料電池関連が強い。ADASは、それほどでもないが、クルマ向けではないユーザーで関連がありそう。常連だった東芝は、高精細モニタ等がメディカルシステムズのカーブアウトの件で休止状態。なお、今回からセグメントを、5から7へ変更、より詳細になった。