2016年1月31日 ソニーの3Q決算

 

ソニーの決算発表説明会は29日だったが集中日で参加できずテレコン視聴したので報告する。説明者は、吉田CFO、武田SVP、村上VP1時間弱10強の質疑。下方修正されたデバイス部門について集中。吉田CFO就任後、プレゼン資料も説明も大幅改善でクリアになり他社並になったが、業績が改善しても更にIR開示向上に期待したい。

 

 決算3Qは売上2.6兆円、OP2021億円、売上横這い圏だがOPはリストラ一巡とエレキの回復で2000億円越えは2007年以来8年ぶり。通期見通しは、売上7.9兆円、OP3200億円、NP1400億円は不変だが、セグメントでかなり入り繰り。OPでは、MC、映画、金融は不変、G&NS+50億円、IP&S+50億円、HE&S+130億円、デバイスは-820億円、音楽+100億円、その他+490億円。

 

セグメント別はTVが健闘

 

 MCは、リストラ効果とMIX改善、年間は売上1.191.14兆円、台数は27002500万台と下方修正、OP-600億円は不変。リストラ予定通り進捗、今後も2000万台規模は維持しハイエンドモデル等フォーカスを継続。

 

 G&NSは、PS4好調、年間は売上1.52兆円のまま、OP800850億円へ。

 

 IP&Sは、カメラ市場減だが高付加価値好調、MIX改善、年間は、業務用放送が下ブレで、売上72007100億円だが、台数610万台不変、OP580630億円へ上ブレ。オリンパスと連携の4K内視鏡カメラも好調。

 

 HE&Sは、3Qの売上4020億円、うちTV2785億円、台数420万台、OP312億円、TV159億円と黒字化。年間は、TVが予想以上で、売上1140011500億円、OP250380億円、うちTVは、78007900億円、台数11501200万台、OP50150億円と黒字化定着。

 

デバイスはCMOSセンサー下ブレ、カメラモジュール厳しく、電池は減損で大幅下方修正へ

 

 デバイスは、3Q売上2499億円(うちCMOSセンサー1225億円、他半導体568億円)OP-117億円だが、電池事業の長期性資産の減損308億円を含み、これを除くとOP200億円弱。通期は売上108009400億円(CMOSセンサー57004900億円、他半導体20001700億円)OP1210390億円、電池減損308億円以外にCMOSセンサー300億円程度とカメラモジュール300億円程度。